kghr IT備忘録
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TPS61291 超ローパワー昇圧コンバータ(3.3V)の試作(その4) 表面実装した
2018.11/21 (Wed)

前回は届いた基板が思ったより小さかったので、手はんだでパーツを表面実装するのは無理だと思った。しかし、「小ロットであれば1608サイズは手ハンダ可能」という記事を見て、今回使っている2012サイズなら自分でも手ハンダが出来るのではないかとトライしてみた。出来は良くないが動くようだ。今回は手はんだと動作状態について備忘録とする。
実装パーツ
コンデンサ2個とインダクタ1個、コンバータが1個の全部で4点。これだけなら初めてでもなんとか実装できそうな気がした。写真にはリフローで使おうと思って調達したはんだペーストがあるが、今回は使わなかった。

U1: 集積回路(IC)【TPS61291DRVR】 [datasheet]
CIN: チップ積層セラミックコンデンサー 10μF6.3V±10% 2012 (20個入) [GRM21BB30J106K]
COUT: 積層セラミックコンデンサー22μF6.3V[2012] (20個入) [GRM21BB30J226ME38]
L: 50Pcs SMD 3mmx3mmx1.5mm Winding Wire Wound Power Coilcraft Inductor, 3.3uH [SMNR3015-3R3N (SWPA3015S3R3MTと同じらしい)]
表面実装
基板にフラックスを塗り、コンデンサとインダクタはなんとなくはんだ付けできたのだが、TPS61291はQFN(Quad For Non-Lead Package) タイプのパッケージで、側面に電極パッドが並び、リードピンが出ていない。途中でやめるわけにもいかないので、参考サイトを見ながら隙間にコテをあててなんとか実装した。まあとても美しくないので、何度か練習するなりリフローなりしようと思う。

動作テスト
おそるおそる乾電池2本を直列で接続したところ、無事3.33V(?) の出力が得られた。このコンバータには降圧機能がないので、3.3V以上の電圧をかけるとそのままスルーして出力される。そのせいで0.03V多いのかと思ったが、新品の乾電池2本で3.33Vにはなりそうにない。ためしにちょっと電圧の落ちた乾電池を使っても3.33Vになった。
もう少し動作を確かめるにも可変の電源装置がないので、ESP32のDACから出力した電圧をVINにつないでみた。なるほど、VINがだいたい0.8Vから0.9Vを超えるとVOUTに3.32Vから3.33Vが出力される。一応動作しているようなので、3.33Vの謎についてはあとで考察しよう。

参考) ESP32のDACで0Vから3.3V近くまで出力
int dacpin = 25; // DAC pin (25 or 26)
void setup() {
Serial.begin(115200);
}
void loop() {
for (int i=0; i <= 255; i=i+1){
Serial.println(i);
dacWrite(dacpin , i);
delay(1000);
}
}
VOUT 3.33Vの件
てっきり VOUT は 3.30V だと思っていたが、データシートを見ると 3.33xV なのかな。とりあえず今回試作したものは不良ではないと思われ、また、ESP32にとってはどちらでもいいので良しとする。

あとがき
試作品の基板でも動くことがわかった。
もうすぐ改良(?)版が届くので、もうすこし美しく実装できるようにしておこう。
今日はここまで。
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Huawei P10 lite の感想
2017.07/17 (Mon)

Nexus5が使えなくなってからすぐに次のスマートフォンを探し始めた。はじめはNexusの後継となるPixelにしようとも思ったが、ちょっとお高い印象だったのと次のモデルがもうすぐ出そうということから候補から外した。
また、Huawei P9 Liteというもモデルが良く売れたそうで、丁度値下げも発表されてたからそれにしようかと思ったものの、ジャイロが付いていないので候補から外した。
Huawei P10 lite の印象
見た目もスッキリしているし、質感もいい。エッジも角がなく丸くなっており手に馴染む。
3Dゴーグルで3Dの世界をもう少し楽しみたいので、ジャイロは欲しかった。この価格帯でジャイロが付いているモデルはあまりないようで、P10 liteを選択する決め手の一つになった。価格も一括買取23,800円(税抜)で送料込み。Nexus5が40,937円(税抜)だったことを思うと、ずいぶん安くなったものだ。
色と見た目
いろいろなレビューを見ていると、ミッドナイトブルーなるものに人気があるようだったが、実物を見るとなにか表面が歪んでいるようにも安っぽくも見えるし、どうして人気があるのかわからなかった。で、今回はパールホワイトを選択した。ホワイトだとロゴも目立たず見た目も悪くない。
縁の金属が金色でとてもスッキリ見える。Nexus5はかなりプラスチックな作りだったが、これとは比べられないほどきれいだ。
重さ
持った印象は軽かった。Nexus5が130 グラムでP10 liteが146グラムだから、15g重くなっているのだが、画面が一回り大きくなっていることと厚みが薄くなっていることからほぼ同じか軽く感じるのだ。
ランチャー
前回Nexus5を使い始めた時にも思ったのだが、iPhoneと比べてAndroidのアイコンのセンスのなさはとても残念だ。色も形もまちまちで統一感がない。もちろんAndroidはアイコンが変えられるというのは知っているが、ほとんどのランチャーは権限要求が多く電話番号からアドレス帳まで根こそぎ持っていかれそうで使いたくない。Googleランチャーにアイコン変更機能が付いたらそれがいいのだが、無ければ作るしかないか。
P10 lite起動後の画面やアイコンはなんか暗い感じで、テーマを変えてもパッとしたものがない。Nexus5に慣れていたものだから、早々にGoogleランチャーに切り替えて、オリジナルのアイコンは片づけてしまった。とりあえず使うアイコンだけ表に出してNexus5の時よりスッキリとレイアウトした。
※後日テーマが追加できることがわかったので、もう少し感じのいいアイコンが使えるようになった。満足。
https://emui.huawei.com/en/plugin/hwtheme/theme
キャスト
Chromecastではなく、Miracastが標準になっているようだ。マルチスクリーンという機能が対応しているのはMiracastだけだ。Google PlayからGoogle Homeをインストールしたところ、アプリでChromecastにより画面をテレビに映し出せることはわかった。使用頻度は少ないのでまあいい。
指紋認証
レビューサイトでは絶賛が多いが、iPhoneのそれと比べてそれほど違いを感じなかった。確かに触れただけでロックが解除されるので楽と言えば楽だが、テーブルに置いた状態のものを解除しようとすれば一度持たなければならない。これは好みだが、表にあったほうが良かったかなと。
ディスプレイ
少し青味かかって見えたが、画面の色温度メニューから調整が可能とわかったので特に問題ない。また、以前からあったようだが、読書や暗いところで見るときなど用に視力保護モードなるものが付いていた。画面が少し黄味がかる感じでなんとなくいいかもしれない。
日本語変換
iWnn IMEが入っていたが、どうも使いにくかったのでGoogle日本語入力に置き換えた。試しにAtokの試用版も試してみたが、ケータイ+フリック入力というスタイルを設定する方法がわからなかったので即アンインストール。
カメラ
印象としてはメニューが多すぎるということ。そして欲しかった360度撮影モードがなかったこと。記録用に撮るくらいなのであまり画質は気にしていない。
360度撮影をするためPlayストアで「Googleカメラ」と検索したが出て来なかった。しかしブラウザで検索してからPlayストアに飛んだらインストールすることができた。デフォルトのカメラをシンプルなGoogleカメラに切り替えてしまおう。
シャッター音については控え目なカシャっという音で、いかにもカメラという感じで好印象。また、スピーカー部分を指で押さえればかなりシャッター音が小さくなるのでこれまた使いやすい。
スクリーンキャプチャ
一応、電源ボタンとボリューム下の同時押しでキャプチャー可能だが、2つのボタンが右側面に並んでいるので片手では押しにくい。画面上からスライドさせるメニューの中にも「スクリーンショット」というものがあるので、これでもキャプチャー可能。
あと、ナックルゼスチャーなるもので、 画面コンコンッ!と2回ノックするとスクリーンショットが撮れるのだが、成功率があまり高くなく不要なところをクリックしかねない。また、あまり画面を叩きたくないのでちょっと使えない印象。
縦長の画像をキャプチャする「スクロールスクリーンショット」はちょっといいと思ったが、これもキャプチャー操作後にあわてて追加の操作をしなければならないので、使い勝手は良くない。結局電源ボタンとボリューム下の同時押しが確実のように思う。
SDメモリー
外部マイクロSDが最大128GBということで、かなり余裕が生まれた。もともとNexus5は16GBのモデルを使っていたので、内部メモリーが32GBという時点でもう十分のような気もするが、ビデオやデータを格納できるので使い方が変わりそう。
サウンド
元々音を出さない使い方をしているので優劣はないが、P10 Liteの音は十分聞きやすい。
付属品
USBケーブル、充電器、マイク付きイヤホン、説明書、ケース。保証書は付いておらず、領収書や納品書が代わりになる。
ケースはツルツルしていて滑りやすく、かえって落とすリスクが高くなりそう。イヤホンはまず使わないので開けてもいない。USBケーブルは太目で硬く、充電器は大き目だが、手持ちのものを流用できるから特に問題なし。
最後に
総じて満足。
P10 liteが手元に届いてから量販店で他の製品を見たりしたのだが、P10 liteを選択してよかったと思う。XperiaやAQUOSは大きくて重いし高い。ZenFone 3 は高く、p9 liteやnova liteはジャイロが付いていない。
末永く使いたいものだ。
今日はここまで。
3,000円の中華PAD を試す(恵安 M702S v2)
2014.10/05 (Sun)

秋葉原のあきばおーで再生品中華PADが山積みになっていたので、つい買ってみた。価格は2,999円。
再生品とはいえ初期不良2週間の保証がついている。まあ交換に行く手間を思うと、仮に動かなかったとしても許容できる価格だ。10/4にはあきばおーのネット販売のページにも掲載されていたようなのだが、今探すと見つけられないのはなぜだろう。
3,000円の中華PADとは
モノは恵安 M702S v2 で、スペック自体はそれほど高くない。シングルコア1.2GHzに512MBメモリ、解像度は800×480ドット。とはいえ Google Playも入っているし4GB内蔵ストレージで十分な使い方ができそう。
付属品として、ACアダプタ、OTGケーブル、USBケーブルまで付いる。
こちらの記事に掲載されているものだ。
まずは充電
再生品なのでいわゆる中古となるわけだが、開封したところ特に傷もなくケーブル類もきれいにまとめられていた。タブレットの液晶画面に保護シートはついていなかった。説明書は入っている箱と入っていない箱があるらしい。
早速スイッチを入れてみたところ充電40%くらいで起動した。USBケーブルからもACアダプタからも充電が可能で、早速USBで充電を開始したのだが、さっきまで40%ほどあった充電率が1%となってスタートした。なんだか怪しいが、再生品だしバッテリーは期待できないだろう。
あらためて起動
Amazonのレビューなどではさんざんなコメントが並んでいるが、3,000円でここまで動くなら立派なものだと思う。もちろんもっさりしているし反応は鈍いが、Google Chromeも立派に動くしGoogle Mapも使える。画素が800x480なので細かい字は読みにくいが、メインで使用するわけではないし十分使える範囲だ。
位置情報についてはGPSは内蔵していないので、WiFiから位置を推定して現在地を把握しているようだ。

Pre-Installアプリ
日本語のフォントもきれいに表示されており、Google日本語入力も入っているのですぐに使える。必要最小限という感じでアプリが入っているが、KINKSOFTの3つのアプリ使わないのですぐ削除した。
Google PlayもInstallされているので、必要なアプリはすぐに追加することができる。


トラブル発生も回避
なかなか関心しながら使用していたが、トラブル発生。一旦画面をOffにすると、どのボタンを押しても表示がされなくなる現象に遭遇した。電源ボタンを長押しして電源を切り、再起動すればまた表示が復活して使えるのだが、なにをどうしたものやら。
一旦初期状態に戻したところまた動き始めたので、なにかアプリや設定の影響でトラブルが発生したものと推測。どうやら「画面の自動回転」の設定が影響するようだ。「設定」->「ユーザー補助」->「システム」->「画面の自動回転」のチェックを外すと、画面表示が復活しなくなる。「画面の自動回転」をすればいいだけだから、この程度の不具合であれば特に問題ないだろう。
感想
普段使いにするならもう数千円出してちゃんとしたタブレットを買ったほうが絶対にいいのは間違いない。でも3,000円なら実験機としてアリだと思う。
カレンダーやフォトフレーム、天気予報を表示しておくだけのものなら十分使えるだろう。宅内のインターフォンや監視カメラなどにも使えるのではないだろうか。
今日はここまで
Andriodアプリ開発環境の組み合わせ
2014.06/03 (Tue)

Androidはアプリの開発ハードルが低いのも魅力だ。
さっそく"Hello World!"のアプリを開発してみようと思う。
Googleで「android 開発環境」で検索すると、いろいろなセットアップ事例がでてくる。
しかしそれぞれ構成がちょっとずつ異なっており、いくつかのパターンに分類できそうだ。
Android開発環境の構成要素
開発には日本語化のモジュールを入れて、4つの要素があるようです。これらの要素を網羅することで開発環境が整います。
1.開発言語: コンパイラーはJava
2.統合開発環境: コーディングのUserインターフェースはecripse
3.日本語化: 統合開発環境の日本語化パッチ(なくてもよい)
4.Android SDK: Android開発の肝となる要素はAndroid SDK
Android開発環境の構成要素の組み合わせ
構成要素を組み合わせることがあらかじめわかっているので、すでに組み合わせたパッケージがあります。わたしがざっと理解したのはこんな組み合わせです。
Preades : 統合開発環境ecripseとその日本語化をパッケージにしたもの
android studio : 独自の統合環境とAndroidSDKをパッケージにしたもの

PreadesとAndroid Studioをそれぞれ試してみた
単品で導入するのは面倒だったので、Preadesから試してみました。いろんな方がこのパターンで開発環境を構築されているので、これがメジャーなのかなと思います。
その次にAndroid Studioを試しました。こちらは導入が楽で、動きもよさそう。しかし日本語化が十分対応していないので、人によっては敬遠されるかもしれません。
わたしには Android Studioが合っているみたいです。
"Hello World!"は初期状態でコーディングしてあるので、すぐ試すことができました。
何を開発しようか、楽しみです。
今日はここまで。
